AIツール入門Q&A
「Claudeと書いてあるのに、いま使っているのはClaude Codeでいいの?」「ChatGPTとCodexは何が違う?」「CursorはVS Codeの何なの?」—— AIのツールを使い始めたばかりだと、名前が似ていて迷いやすいものです。よくある疑問を、公式ドキュメントの引用つきで整理しました。 各社のモデルの詳細はAIモデル一覧、ツールの比較はAIコーディングツール比較にまとめています。
まず、この3つを区別する
「モデル」「ツール」「プラン(契約)」は何が違う?
この3つを分けて考えると、名前の混乱がほどけます。「モデル」は、AIそのもの(例: Claude Sonnet 5、GPT-6 Sol、Gemini 3.1 Pro)です。詳しくは、当サイトの「AIモデル一覧」で一覧にしています。「ツール」は、そのモデルを使うための入り口(アプリ・CLI・拡張機能)です。Claude Code、ChatGPT、Codex、Cursor、Gemini CLIなどが、これにあたります。詳しくは「AIコーディングツール比較」にまとめています。「プラン(契約)」は、料金の仕組みです。月額のサブスクリプション(チャット向け)と、使った分だけ払うAPI(開発者向け)が、代表的な2つです。同じ会社でも、ツールごとに使えるモデルやプランが異なることがあります。
Anthropic(Claude)
「Claude」と「Claude Code」は何が違う?
「Claude」は、Anthropicが「暮らしと仕事のためのAIアシスタント」と位置づける製品・ブランドの名前です(Webやアプリのチャットで使います)。「Claude Code」は、その中でも、ソフトウェア開発に特化した別のツールです。公式は「あなたのコードベースを読み、ファイルを編集し、コマンドを実行し、開発ツールと連携する、エージェント型のコーディングツール」と説明しています。ふだんのチャットで使っているのが「Claude」、ターミナルやIDEでコードを書くために使うのが「Claude Code」、と考えると分かりやすいです。
出典: Glossary | Claude Platform Docs / Overview - Claude Code Docs
「Sonnet 5」「Opus 5.5」などの名前と、「Claude」の関係は?いま使っているのはどれ?
「Claude」はブランド名(シリーズ全体の名前)で、その中に「Opus」「Sonnet」「Haiku」「Fable」という等級(強さ・速さの傾向)があり、それぞれにバージョン番号(5、5.5 など)が付きます。「Claude Sonnet 5」は、Sonnet等級のバージョン5、という意味です。Claude Codeでは、どのモデルを使うかを、名前を覚えなくてよい「モデルのエイリアス(別名)」か、正式なモデル名のどちらかで設定できます。いま使っているモデルの正式名は、料金・設定の画面や、Claude Codeの設定で確認できます(各モデルの詳しい説明は、当サイトの「AIモデル一覧」に、公式の引用つきでまとめています)。
claude.ai(Webやアプリ)・API・Claude Codeは、どう違う?
claude.aiは、個人がブラウザやアプリでチャットするための入り口です。APIは、開発者が自分のアプリやサービスにClaudeを組み込むための仕組みで、使った分だけ料金がかかります。Claude Codeは、この両方から使えます。公式は「個人ユーザーはclaude.aiアカウントでログインでき、チームはClaude for Teams・Enterprise、Claude Console、またはAmazon Bedrock・Google Cloud・Microsoft Foundryなどのクラウド事業者を使える」と説明しています。つまり、Claude Codeというツールは1つでも、その裏側の契約(claude.aiの個人契約か、APIの従量課金か)は選べる、という関係です。
OpenAI(ChatGPT・Codex)
「ChatGPT」と「Codex」は何が違う?
ChatGPTは、Webやデスクトップアプリで使う、OpenAIの汎用のチャットです。公式は「ChatGPTは、デスクトップアプリやWeb版など、複数の場所で使える」と案内しています。Codexは、その中でもコーディングに特化した別のツールで、ターミナル(CLI)やIDEの拡張機能として使えます。同じ公式ページには「開発者で、ターミナルやコードエディタでCodexを使いたい場合は、Codex CLIかCodex IDE拡張機能を試してほしい」ともあります。Codex CLI自体は「コードを調べ、変更を加え、コマンドを実行し、ターミナルを離れずに繰り返し作業を自動化する」ツールです。
ChatGPTの契約プランと、APIの違いは?
ChatGPTの契約プラン(Free・Plusなど)は、チャットの画面を使うための契約です。APIは、開発者が自分のプログラムからOpenAIのモデルを呼び出す、別の仕組みで、使った分だけの従量課金になります。Codexというツールを例にすると、公式は「ChatGPTでサインインした場合は、ChatGPTのワークスペースの権限に従う」「APIキーでサインインした場合は、APIの組織のデータの扱いに従う」と、2つの認証方法を分けて説明しています。契約プランとAPIとで、できることやデータの扱いが変わる、という点は、他のツールでも共通しやすい考え方です。正確な料金や条件は、変わりやすいため、公式の料金ページで確認してください。
Google(Gemini)
「Geminiアプリ」と「Gemini CLI」は何が違う?
Geminiアプリ(Webやスマホアプリ)は、Googleが「あなた専用のパーソナルAIアシスタント」と説明する、チャット向けの製品です。Gemini CLIは、これとは別の、開発者向けのツールで、「Geminiの力を、ターミナルに直接もたらす、オープンソースのAIエージェント」です。どちらも同じGeminiのモデルを使いますが、入り口(アプリで会話するか、ターミナルで開発するか)が異なります。
出典: Gemini Apps Privacy Notice | Google / Gemini CLI(GitHub README)
Cursor
Cursorとは何か。VS Codeで使っているものとは別?
Cursorは、Anysphere社が作る「AIのコードエディタであり、コーディングエージェント」で、VS Codeの拡張機能ではなく、VS Codeとは別の、独立したアプリです。公式のFAQには「CursorとVS Codeの両方を実行できるか?」という質問があり、答えは「はい。両者は別々のアプリケーションとして動き、同じプロジェクトで両方を使うことができる」となっています。VS Codeを使っていた方は、設定・キー割り当て・拡張機能を、Cursorに取り込むことができます(ただし、拡張機能はVS Code Marketplaceではなく、Open VSXという別の配布元から入るため、一部の拡張機能は対応していないことがあります)。
出典: Cursor Documentation / Migrate from VS Code | Cursor Help
Cursorの「Proプラン」に入ると、何が変わる?
Cursorは、無料でも使い始められますが、Proなどの有料プランに上げると、frontier(最先端)のモデルを使える範囲が広がる仕組みになっています。ただし、プランごとの詳しい違い(使える量・モデルの種類)は変わりやすいため、このページでは具体的な数値は載せません。契約中のプランで、どのモデルがどれだけ使えるかは、公式の「Models & Pricing」のページで、最新の内容を確認してください。
共通の言葉
「無料で使える」と聞いたのに、なぜ有料プランもあるのか?
多くのAIツールは、まず無料の範囲(機能や利用回数を絞ったもの)で試せて、有料プランに上げると、制限が緩和されたり、追加の機能が使えたりする作りになっています。たとえば、GitHub Copilotの公式は「Copilot Freeを使えば、有料プランなしでも主要な機能を試せる」と案内しています。「無料でも使える」と「有料プランが要る場面がある」は、両立します。細かい条件は変わりやすいため、迷ったら公式のプランのページで確認してください。
このページについて
- 出典: 各社の公式ドキュメントだけを使っています。事実を含む回答は、公式ページの原文(英語)の該当箇所と、機械で照合してから掲載しています(当サイトの案内だけの回答には、出典を付けていません)。
- 料金について: 具体的な金額は載せていません。契約プランは変わりやすいため、最新の内容は、各社の公式の料金ページで確認してください。
- 更新: 内容が古くなっていないか、必要に応じて確認します。モデル一覧・コーディングツール比較と違い、毎日・毎週の自動チェックは行っていません。