Gemini 4 Argonとは?発表内容・料金・提供範囲まとめ【2026年9月】
✔ 事実確認済み(2026-09-30):記事中の事実 23 件を出典の本文と照合しています。
Googleは2026年9月30日、新しいフロンティアモデル「Gemini 4 Argon」を発表しました。ただし、現時点で提供が始まっているのは、限られたサイバー防御の担当者などです。この記事は、Geminiの新モデルが自分の仕事で使えるのかを知りたい方や、API(他のソフトからAIを呼び出す仕組み)の費用を見積もりたい方に向けた内容です。得意分野、導入価格、出力の上限、提供範囲を、Google公式ブログの記述に沿って整理します。
Gemini 4 Argonの概要
Googleは、Gemini 4 Argonを「フロンティアモデル(その時点で最先端の性能を目指すモデル)」と位置づけています。
公式ブログによると、長く続く複雑な作業でも、深く考え続けられるように作られたモデルです。得意分野として、次の3つが挙げられています。
- 現実のソフトウェア開発(コードを書く・直す作業)
- 法務や金融などの、企業での知識業務
- サイバー防御(不正アクセスや脆弱性から、システムを守る取り組み)
Googleは、社内でもこのモデルが仕事の進め方を変えつつあると説明しています。
公式が示した主な数字
公式ブログは、いくつかのベンチマーク(性能を測る共通のテスト)の結果を載せています。以下は、Googleが自社で示した数字です。当サイトで測ったものではありません。
| テスト | 測るもの | 公式ブログの記載 |
|---|---|---|
| DeepSWE v1.1 | 現実のソフトウェア開発 | 77.9%(最高水準と説明) |
| AutomationBench | 業務の実行 | 51.3%(1位と説明) |
| LVBench | 動画の理解 | 91.7%(最高水準と説明) |
| CWE-bench v1 | 脆弱性の修正 | 68%(首位タイと説明) |
また、プロンプトインジェクション(AIに悪意のある指示を紛れ込ませる攻撃)への強さを測るテストで、先頭の成績だったとも書かれています。
ベンチマークの数字は、テストの条件によって変わります。自分の用途で同じ結果になるとは限りません。
料金と出力の上限
API料金は、導入価格と、その後の価格の2段階で示されています(2026年10月1日時点)。
| 項目 | 100万トークンあたり |
|---|---|
| 導入価格(入力) | 2ドル |
| 導入価格(出力) | 10ドル |
| 導入期間のあとの価格(入力) | 4ドル |
| 導入期間のあとの価格(出力) | 20ドル |
キャッシュされた入力(同じ内容を再利用した入力)は、入力価格の95%引きです。トークンとは、AIが文章を処理する単位のことです。
導入価格がいつまで続くかは、確認した公式ブログには書かれていませんでした。
出力の上限は、100万トークンに広がります。これまでは64Kトークン(Kは千の意味)でした。Googleは、長く複雑な用途に対応するための拡大だと説明しています。
いつ、誰が使えるのか
結論から言うと、2026年10月1日時点では、一般の開発者や消費者向けの提供はまだ始まっていません。
公式ブログは、まず「Fairwind Program(フェアウィンド・プログラム)」を通じて、信頼できるサイバー防御の担当者に提供していると書いています。そのうえで、開発者、企業、消費者向けには「できるだけ早く」提供する予定とのことです。具体的な日付は書かれていません。
Googleは、段階的に公開する理由として、米国政府が行う、公開前のモデルを確認する自主的な手続きに参加していると説明しています。テスターの意見を聞き、安全対策を改善してから広げる方針です。
公式ブログには、有料のAPI利用者とGoogle AI Ultra(Googleの上位の個人向けAIプラン)の契約者から始める、という趣旨の記載もあります。
Fairwind Programとは
Fairwind Programは、Googleが2026年9月2日に発表した、限定公開の取り組みです。政府や信頼できるパートナーが、Googleの高度なサイバー防御の機能を使えるようにするものです。
対象として、各国のサイバー機関、重要インフラ(電力や通信など、社会を支える設備)の運営者、中核となる技術基盤の運営者が挙げられています。参加する組織は、厳しい運用基準に同意する必要があります。たとえば、利用できる人を社内のセキュリティ関連チームに限り、多要素認証などを使うことが求められます。
Argonについては、信頼できる防御担当者と、Google社内のチームに向けて、サイバー面のガードレール(安全のための制限)なしで提供すると書かれています。一般向けの提供とは条件が違う点に注意してください。
Googleが挙げた社内での活用例
公式ブログは、Google社内での使い方も紹介しています。
- 量子アルゴリズムの最適化で、公開されている基準値を40%上回った例
- メモリの使い方の改善で、展開後に300TiB(テビバイト)以上の空きが生まれる見込みの例
- C/C++のコードをRust(メモリの安全性に配慮したプログラミング言語)へ移す作業で、最大80万行以上を対象にしている例
これらはGoogleによる社内の事例の紹介です。読者の環境で同じ効果が出ることを保証するものではありません。
よくある質問
Q. 今すぐGemini 4 Argonを使えますか。 A. 一般向けには、まだ使えません。2026年10月1日時点では、Fairwind Programを通じた、信頼できるサイバー防御の担当者への提供が先に行われています。
Q. 導入価格は、そのまま使い続けられますか。 A. 公式ブログは、導入期間のあとに入力4ドル・出力20ドル(100万トークンあたり)の価格になると書いています。期間の長さは確認できませんでした。
Q. Gemini 3.8とは何が違いますか。 A. この記事では、公式ブログで確認できた範囲だけを紹介しています。3.8シリーズの特徴は、Gemini 3.8 Liveの記事をご覧ください。
Q. OpenAIの最新モデルと比べるとどうですか。 A. 公式ブログの数字は、Googleが自社で示したものです。OpenAI側の情報は、GPT-6 Astraの記事で整理しています。条件をそろえた比較ではないため、優劣は判断できません。
まとめ
- Gemini 4 Argonは、2026年9月30日に発表されたGoogleの新しいフロンティアモデルです。
- 得意分野は、ソフトウェア開発、法務・金融などの企業の知識業務、サイバー防御です。
- 導入価格は、100万トークンあたり入力2ドル・出力10ドルです。導入期間のあとは、入力4ドル・出力20ドルが適用されます。
- 2026年10月1日時点では、信頼できるサイバー防御の担当者への提供が先で、一般向けの日付は示されていません。
提供が始まったかどうかと最新の料金は、Googleの公式ブログとGemini APIの公式ページで確認してください。開発や業務での利用を考えている方は、提供開始の案内を待ってから検討するのが安全です。