Claude Code v2.1.296の変更点、サブエージェントの圧縮設定とRead大容量読み込み
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Claude Code v2.1.296 が公開されました。サブエージェント(作業を分担する別のClaude)の設定、大きなファイルの読み込み、日本語のファイルを編集するときの安全性など、実務に関わる変更が入っています。Claude Code を日常的に使っている方や、チームで運用を担当している方に向けた記事です。この記事では、主な追加と修正を表にまとめ、使うときの注意点を整理します。
v2.1.296 の概要
v2.1.296 は、GitHub のリリースページで 10 月 9 日(2026年)の公開と表示されています。リリースページには日と月だけが載っていて、年は書かれていません。この記事では、情報源の新着一覧の日付に合わせて 2026 年として扱います。
変更点は数が多く、新機能の追加、不具合の修正、表示の改善、既定値の変更に分かれます。この記事では、多くの方に関係しそうな項目を選んで紹介します。VS Code 拡張、Claude Tag(Slack 上の Claude)、クラウドセッション、Windows 向けの修正も入っていますが、ここでは扱いません。全項目は公式のリリースノートで確認してください。
直前のバージョンの内容は、Claude Codeのフックに失敗時ブロック「onFailure: block」が追加、v2.1.295の変更点にまとめています。
追加された機能と設定
リリースノートの「Added」にある項目のうち、使い方に直接関わるものを表にします。
| 項目 | 内容(リリースノートの記載) |
|---|---|
autoCompactWindow |
サブエージェントの設定(フロントマター)と --agents の定義に追加。サブエージェントが、メインの会話より早く自動圧縮できる |
CLAUDE_CODE_WORKFLOW_SUBAGENT_MODEL |
ワークフローのエージェントを、すべて1つのモデルで動かす。ほかのサブエージェントは、それぞれのモデルのまま |
CLAUDE_CODE_OVERLOADED_RETRY_MAX_DELAY_MS |
過負荷(529)のリクエストを再試行するときの、待ち時間の上限を長くできる |
Read ツールの allow_large |
ファイル全体が必要で、コンテキストに余裕があるとき、通常の上限を超えるテキストファイルを1回で読める |
/plugin の注記 |
同じ名前の別のプラグインが有効なため、フックが除外されているプラグインに注記を表示 |
managed.policies[] の code キー |
Claude apps gateway の設定。cli と同じ設定で、Claude Desktop の Code タブにも適用される |
サブエージェントの自動圧縮(autoCompactWindow)
自動圧縮とは、会話が長くなったときに、内容を要約して小さくする仕組みです。autoCompactWindow を使うと、サブエージェントだけを、メインの会話より早い段階で圧縮できます。指定の書き方や数値の単位は、リリースノートには書かれていません。使う前に、公式ドキュメントで確認してください。
ワークフローのモデルを1つにそろえる
CLAUDE_CODE_WORKFLOW_SUBAGENT_MODEL を設定すると、ワークフローで動くエージェントがすべて同じモデルになります。ほかのサブエージェントは、それぞれ指定したモデルのままです。ワークフロー全体の費用や品質をそろえたいときに使えます。
Read ツールの allow_large
これまでは、通常の上限を超える大きなテキストファイルは、1回では読めませんでした。allow_large を使うと、ファイル全体が必要で、コンテキストに余裕がある場合に、1回で読み込めます。ただし、コンテキストを大きく使うので、必要なときだけ使うのが安全です。
修正された不具合のうち、実務に関わるもの
文字コードが UTF-8 でないファイルの編集
Edit と NotebookEdit が、UTF-8 として正しくないファイルで、ASCII 以外の文字をすべて置き換えてしまう不具合が直されました。対象として、Windows-1252、Shift-JIS、GBK が挙げられています。修正後は、こうした編集は拒否されます。
Shift-JIS で書かれた古いファイルを扱う日本の現場では、特に関係があります。編集が拒否されたときは、ファイルを UTF-8 に変換してから編集する、といった対応が必要になる場合があります。変換の手順は、リリースノートには書かれていません。
権限確認とフックの修正
権限確認とフックについて、次の修正が入っています。
BASH_ARGV0というシェル変数に値を入れて、そのあと使うコマンドが、自動で承認されることがありました。今後は、承認を求められます- 管理設定(managed settings)の
PreToolUseフックが、"continue": falseで呼び出しを拒否したとき、拒否はしても、ターンが終わらない不具合が直されました - 管理設定の
PostToolUseフックで、updatedMCPToolOutputが適用されないことがある不具合が直されました - フックの出力に、プラグインのヒントのタグに似た文字列が含まれると、出力が書き換わる不具合が直されました
組織で管理設定を使っている方は、挙動が変わる可能性があります。更新後に、自分たちのフックが期待どおりに動くかを確認してください。
そのほかの修正
- Haiku 5.5 など、適応型の思考(adaptive thinking)だけを受け付けるモデルのトークン数の数え方が直りました
- 共有した会話記録とデバッグログで、秘密情報を隠す処理の漏れが直りました
- Workflow ツールが、CRLF(Windows の改行)のスクリプトファイルを拒否する不具合が直りました
表示や既定値の変更
| 項目 | 変更の内容 |
|---|---|
/cost・ステータスライン・--max-budget-usd・SDK の費用の表示 |
Sonnet 5.5 のキャッシュ読み取りを、百万トークンあたり 0.10 ドルで計算(以前は 0.20 ドル) |
| MCP ツールの説明と、MCP サーバーの指示 | 最初に送る上限の既定値を、2,048 文字から 4,096 文字に変更 |
← キー |
セッションを背景に移すときに始めたターンや ! コマンドは、完了を待たずに止まる |
--debug の出力 |
カスタムエージェントのファイルで、認識できないフロントマターの項目名を表示。フックの所要時間も記録 |
費用の表示は、Claude Code が表示や集計に使う数字の更新です。API の公式料金そのものについての記述ではないので、実際の料金は公式の料金ページで確認してください。
更新するときの注意点
管理設定でフックを使っている場合は、更新後に、フックが拒否や出力の書き換えを正しく行うかを確認しましょう。
- 更新前に、今のバージョンを確認します。
- 更新後に、普段使っているフックとサブエージェントを、小さな作業で試します。
- 日本語の古いファイルを編集する予定があれば、文字コードを確認します。
- 新しい設定を使うときは、公式ドキュメントで書き方を調べます。
リリースノートは短い一文で書かれているので、設定の細かい書き方までは分かりません。この記事の内容も、リリースノートに書かれている範囲にとどめています。
よくある質問
Q. autoCompactWindow は、どこに書きますか。
A. サブエージェントのフロントマター(設定の欄)と、--agents の定義に追加されたと、リリースノートにあります。書式の詳細は、リリースノートには書かれていません。
Q. allow_large を使えば、どんなファイルでも読めますか。 A. リリースノートには、通常の上限を超えるテキストファイルを、1回で読むための選択肢と書かれています。コンテキストに余裕があることが条件です。
Q. 費用の表示が変わったので、料金も下がったのですか。
A. 変わったのは、/cost などの表示で使う Sonnet 5.5 のキャッシュ読み取りの単価です。公式の料金については、リリースノートからは分かりません。公式の料金ページで確認してください。
まとめ
- v2.1.296 では、サブエージェントの
autoCompactWindowと、Read ツールのallow_largeが追加されました - ワークフローのモデルをそろえる
CLAUDE_CODE_WORKFLOW_SUBAGENT_MODELと、過負荷時の再試行の待ち時間を調整する環境変数も追加されました - Shift-JIS などの非 UTF-8 ファイルの編集は、拒否されるようになりました
BASH_ARGV0を使うコマンドは、自動承認されず、確認を求められます
まず、Claude Code を更新して、普段のフックとサブエージェントを小さな作業で試してください。気になる項目は、GitHub のリリースノートの原文で確認してください。