Claude Code v2.1.311〜v2.1.316の変更点、ultrathinkと高速モード廃止
✔ 事実確認済み(2026-11-02):記事中の事実 30 件を出典の本文と照合しています。
Claude Code は、2026年10月26日から31日にかけて v2.1.311 から v2.1.316 までのバージョンが公開されました。公式の変更履歴に載っているのは v2.1.311、v2.1.312、v2.1.314、v2.1.316 です。Opus 4.8 の高速モードの廃止予定や、ultrathink の動き、サブエージェントの effort(考える深さ)指定が主な話題です。Claude Code を日常的に使っている方や、設定を管理している方に向けて、設定や使い方に関わる項目を選んで整理します。
4つのバージョンの概要
公式の変更履歴ページによると、公開日は次のとおりです。
| バージョン | 公開日 |
|---|---|
| v2.1.311 | 2026年10月26日 |
| v2.1.312 | 2026年10月27日 |
| v2.1.314 | 2026年10月30日 |
| v2.1.316 | 2026年10月31日 |
この4つの間の番号の版は、変更履歴のページに項目がありませんでした。この記事では、載っている項目から一部を取り上げます。全項目は公式の変更履歴で確認してください。
一つ前の範囲については、v2.1.303〜v2.1.310の変更点にまとめています。
この記事は 2026 年 11 月 2 日時点の変更履歴に基づきます。最新の内容は公式ページで確認してください。
先に確認したい廃止予定:Opus 4.8 の高速モード
v2.1.316 では、Opus 4.8 の高速モード(fast mode)が、2026年10月30日付けで非推奨(deprecated)になりました。2026年11月30日に削除される予定です。
削除されたあとは、Opus 4.8 での高速モードのリクエストはエラーになります。通常の Opus 4.8 に切り替わることはありません。公式は、速さを保つには Opus 5.5 へ移るよう案内しています。
高速モードを Opus 4.8 で使っている方は、11月30日までに使うモデルを見直すのが安全です。
ultrathink に関する変更
ultrathink は、プロンプトに書くと考える深さを上げるキーワードです。次の変更がありました。
- v2.1.311: ターミナルの対話画面で、そのターンが xhigh の effort で動くようになりました。対象は、Anthropic の API 経由の Opus 5.5、Sonnet 5.5、Haiku 5.5、Fable 5.1 です。
- v2.1.311: Claude が作業中に入力した場合は、そのターンの残りの分が引き上げられます。
- v2.1.311: 虹色の表示は、キーワードで effort を上げられる場面だけに出ます。引用の中や、ファイルパスの一部のときは出ません。
- v2.1.316: VS Code でも、
ultrathinkは xhigh の effort で動き、チャット欄で虹色に表示されます。 - v2.1.316: 環境変数
CLAUDE_CODE_DISABLE_ULTRATHINKで、このキーワードを無効にできます。
effort と自動モードまわり
サブエージェントの effort(v2.1.316)
CLAUDE_CODE_SUBAGENT_EFFORT が追加されました。ほかに指定がないとき、サブエージェント(Claude が分担を任せる別の作業役)が動く effort を決めます。これまでは、セッションの effort を引き継いでいました。
自動モードの許可リスト(v2.1.316)
autoMode.allow のリストに "$defaults" が入っていない場合でも、スケジュールされたタスクのプロンプトに対する組み込みのルールが消えなくなりました。
権限の確認(v2.1.314)
permissions.blockWritesOutsideWorkingDirectoriesが追加されました。Write、Edit、NotebookEdit は、どの権限モードでも、作業ディレクトリの外のパスを拒否します。/permissionsの確認タブは「Recently blocked」という名前になりました。全文を読めない呼び出しは、承認できません。- 自動モードが止めた呼び出しのメッセージには、コマンド名が出ます。Claude が再試行でき、自動モードが再び確認すること、見直しは
/permissionsでできることも案内されます。
長い会話とコンパクト化
v2.1.314 では、VS Code と Claude Desktop の Code タブに、アイドル時のコンパクト化(idle compaction)が追加されました。20万トークン以上の会話をしばらく放置すると、要約されます。プロンプトキャッシュの期限が切れていれば、次のメッセージでその要約が使われます。
同じリリースで、アイドル時のコンパクト化は、テレメトリを無効にした利用者でも動くようになりました。Bedrock、Vertex、Foundry、LLM ゲートウェイでも、1時間のプロンプトキャッシュが有効なら動きます。
v2.1.311 では、標準のコンテキストのセッションが、20万トークンを超えたときに「Usage credits required for 1M context」で止まる問題が直りました。いまは会話をコンパクト化して続けます。
管理者向けと運用に関わる変更
管理者向けの項目
組織で Claude Code を管理している方に関わる項目です。
- v2.1.316: Claude apps gateway に、グループで共有する月次の予算(
pooled_budget)が加わりました。各メンバー自身の上限に加えて使われます。 - v2.1.316: Claude apps gateway に
managed.policy_mode: layeredが加わりました。合致するすべてのポリシーが、重ねて適用されます。 - v2.1.316: Team と Enterprise のログインでは、Anthropic の API から取得したサーバー管理の設定が、承認の確認なしで適用されます。検証できない保存済みのコピーは拒否されます。
- v2.1.314: Claude apps gateway のアップストリームに、任意の
groupsリストが加わりました。リストした IdP グループの開発者だけが、そのアップストリームに送られます。 - v2.1.312: Claude apps gateway に
oidc.user_id_claimが加わりました。sub以外の id_token のクレームで人を識別できます。例として Microsoft Entra ID のoidが挙げられています。
運用に関わる小さな変更
- v2.1.312: 使用上限のメッセージで、5時間の枠を「session limit」ではなく「5-hour limit」と呼ぶようになりました。
- v2.1.312:
claude_code.safety_eventという OpenTelemetry のイベントは、送信されなくなりました。 - v2.1.314:
/ultrareviewは、git を動かす前にワークスペースの信頼を確認するようになりました。claude ultrareviewと同じ動きです。 - v2.1.314: 環境変数
FORCE_HYPERLINK=false(no、offも)は、ハイパーリンクをオフにするようになりました。以前はオンになっていました。 - v2.1.316: 不明な理由の SSL 証明書エラーで、考えられる原因と直し方が表示されます。例として、サーバーが中間証明書を出していない場合が挙げられています。
使う前に確認したいこと
- Opus 4.8 の高速モードを使っている場合は、11月30日までに Opus 5.5 などへの切り替えを検討する。
FORCE_HYPERLINKを設定している場合は、falseの意味が変わった点を確認する。- テレメトリで
claude_code.safety_eventを集めている場合は、v2.1.312 で送信が止まった点を確認する。 - 管理者の方は、サーバー管理の設定が承認なしで適用されるようになった点を、組織の運用と照らして確認する。
よくある質問
Q. 間の番号の版はなぜ載っていないのですか。 A. 2026年11月2日時点で、公式の変更履歴ページに、これらの項目がありませんでした。理由は書かれていません。
Q. Opus 4.8 の高速モードは、いつ使えなくなりますか。 A. 公式の記載では、2026年11月30日に削除される予定です。10月30日から非推奨になっています。
Q. すべての変更はどこで確認できますか。 A. 公式の変更履歴ページに、バージョンごとの全項目があります。この記事ではバグ修正の大半を扱っていません。
まとめ
- 2026年10月26〜31日に、v2.1.311、v2.1.312、v2.1.314、v2.1.316 が公式の変更履歴に載りました。
- Opus 4.8 の高速モードは10月30日から非推奨で、11月30日に削除される予定です。公式は Opus 5.5 への移行を案内しています。
ultrathinkは xhigh の effort で動き、CLAUDE_CODE_DISABLE_ULTRATHINKで無効にできます。サブエージェントの effort はCLAUDE_CODE_SUBAGENT_EFFORTで指定できます。
まず、高速モードの廃止予定に当てはまるかを確認してください。そのうえで、自分の環境に関わる項目を公式の変更履歴で原文と照らしてください。