開発・技術Claude 公開 2026年10月28日

Claude Code v2.1.303〜v2.1.310の変更点、Code Reviewのレベルとサンドボックス

関連: Claude Code ・ リリースノート ・ サンドボックス ・ Code Review

✔ 事実確認済み(2026-10-27):記事中の事実 26 件を出典の本文と照合しています。

Claude Code は、2026年10月18日から23日にかけて v2.1.303 から v2.1.310 までの8つのバージョンが公開されました。Code Review のレベル指定、自動モードの設定補助、サンドボックスや権限まわりの変更が入っています。Claude Code を日常的に使っている方や、組織の管理者として設定を見ている方に向けた記事です。この記事では、設定や使い方に関わる項目を選び、公式のリリースノートに沿って整理します。

8つのバージョンの概要

公式の変更履歴ページ(v2.1.310 は GitHub のリリースページ)によると、公開日は次のとおりです。

バージョン 公開日
v2.1.303 2026年10月18日
v2.1.304 2026年10月19日
v2.1.305 2026年10月20日
v2.1.306 2026年10月21日
v2.1.307 2026年10月21日
v2.1.308 2026年10月22日
v2.1.309 2026年10月22日
v2.1.310 2026年10月23日(GitHub のリリースページ)

v2.1.303 と v2.1.308 は、バグ修正と信頼性の改善のみと書かれています。この記事では、それ以外のリリースから一部の項目を取り上げます。全項目は公式のリリースノートで確認してください。

一つ前のリリースについては、v2.1.302の変更点にまとめています。

この記事は 2026 年 10 月時点のリリースノートに基づきます。最新の内容は公式のリリースページで確認してください。

Code Review と自動モードに関する追加

Code Review のレベル指定(v2.1.304)

v2.1.304 では、Code Review に「レビューのレベル」が追加されました。オーナー(組織の管理者)が、組織全体のレベルとして Quick、Standard(既定)、Deep のどれかを選べます。リポジトリごとに別のレベルを指定することもできます。

同じリリースで、GitHub の組織内のすべてのリポジトリを、あとから追加したものも含めて一括でレビュー対象にする設定も追加されました。1つずつ選ぶ必要がありません。

v2.1.307 では、@claude review stop(off、pause でも可)が追加されました。@claude review always の購読を、新しいレビューを始めずに終わらせるためのものです。

自動モードの設定補助(v2.1.304)

v2.1.304 では /auto-mode-setup が追加されました。プロジェクトと最近のセッションを読み取り、自動モードに環境を教えるための案内つきの設定です。Bedrock、Vertex、Foundry、Claude apps gateway、テレメトリを無効にしたセッションでも使えるようになったと書かれています。

また v2.1.310 では、作業ディレクトリの外を初めて読む前の自動モードの案内が改善されました。そうした読み取りをブロックすると、シェルコマンドが許可を求めるようになる場合に、その旨が表示されます。

サンドボックスと権限まわりの変更

セキュリティに関わる項目は、複数のリリースに分かれています。

サンドボックスの設定(v2.1.305、v2.1.309、v2.1.310)

  • v2.1.305: sandbox.allowNestedUserNamespaces が追加されました。Linux でサンドボックス内のコマンドが、ユーザー名前空間(Chromium やrootless podman が使う仕組み)を作れるようになります。リリースノートには、これによりサンドボックスのファイル保護を回避できるようになる、とも書かれています。
  • v2.1.309: 設定でサンドボックスから除外したコマンドは、サンドボックスが有効なのに実行できない状態のとき、書き込み許可の対象パスへ書く前に確認を求めるようになりました。サンドボックスなしでの代替実行は、その場面では拒否されます。
  • v2.1.310: Linux で、Ubuntu の AppArmor の制限がサンドボックスの起動を妨げている場合に、/sandbox と起動時の警告がそのことと解除方法を示すようになりました。

sandbox.allowNestedUserNamespaces は、保護を弱める方向の設定です。必要な理由があるときだけ使うよう、公式の説明を確認してください。

Bash 権限の変更(v2.1.309)

v2.1.309 では、次の変更が入りました。

  • sed -i は、疑似的なファイル編集のプレビューではなく、通常の Bash の確認画面で、書いたとおりに実行されます。ほかの Bash による編集と同じく、/rewind では元に戻せなくなります。
  • デスクトップアプリと VS Code の bypass permissions モードで、危険な rm と rmdir は確認ではなく即座に拒否され、書き直しのヒントが出ます。これにより、人がいないセッションでも作業が止まりません。

claude ultrareview のワークスペース信頼(v2.1.309)

claude ultrareview は、ワークスペースの信頼が必要になりました。ターミナルでは確認が出て、そうでなければ実行を拒否します。スクリプトから使う場合は --trust-workspace(値は取りません)を渡すか、環境変数 CLAUDE_CODE_DISABLE_ULTRAREVIEW_TRUST_CHECK=1 を設定します。

運用・SDK に関わる項目

安全イベントのOpenTelemetry出力(v2.1.307)

v2.1.307 では、claude_code.safety_event という OpenTelemetry のイベントが追加されました。権限ルール、自動モード、安全チェック、フック、サンドボックスのいずれかが、ツール呼び出しを止めた、確認を求めた、または差し戻したときに、1回ごとに出力されます。

再試行とリトライの改善

  • v2.1.305: CLAUDE_CODE_RETRY_WATCHDOG_USAGE_LIMIT_RECHECK_MS が追加されました。無人の再試行モード(CLAUDE_CODE_RETRY_WATCHDOG)が、リセット前に解除された利用上限に気づけるようにするものです。
  • v2.1.307: 解析できないツール呼び出しから、最大2回まで再試行して回復するようになりました。

Monitor ツール(v2.1.310)

v2.1.310 では、Monitor ツールとプラグインのモニターが、Bedrock、Vertex、Foundry でも使えるようになりました。テレメトリや必須でない通信を無効にしている場合も同じです。これらの環境では、長い前景の sleep もブロックされます。

/claude-api スキルの更新

/claude-api スキルにも変更があります。

  • v2.1.307: /claude-api api-version が追加され、Claude API のコードを API バージョン 2026-10-21 に移せます。
  • v2.1.304: /claude-api managed-agents-secure が追加されました。Managed Agents の設定を Anthropic の公開セキュリティガイドと比べますが、何も変更しません。

使う前に確認したいこと

リリースノートの項目は、利用環境によって当てはまるものが違います。次の点を確認しておくと安心です。

  1. 自動実行(claude -p など)やスクリプトで claude ultrareview を使っている場合は、--trust-workspace が必要になっていないかを見る。
  2. sed -i を許可ルールや運用手順に入れている場合は、/rewind で戻せなくなった点を確認する。
  3. 管理者の方は、Code Review の管理画面でレベルと対象リポジトリの設定を見直す。
  4. Linux でサンドボックスを使っている場合は、sandbox.allowNestedUserNamespaces を有効にする前に、リリースノートの注意書きを読む。

よくある質問

Q. 今のバージョンはどこで確認できますか。 A. 最新の内容は、公式の変更履歴ページと GitHub のリリースページで確認してください。この記事の内容は 2026 年 10 月時点です。

Q. v2.1.303 と v2.1.308 には何が入っていますか。 A. どちらも公式の変更履歴では「バグ修正と信頼性の改善」とだけ書かれています。

Q. 全部のバグ修正を知るにはどうすればよいですか。 A. 公式の変更履歴ページに、バージョンごとの全項目があります。この記事では、バグ修正の項目はほとんど扱っていません。

まとめ

  • 2026年10月18〜23日に v2.1.303〜v2.1.310 が公開され、v2.1.303 と v2.1.308 は修正のみです。
  • Code Review は Quick、Standard(既定)、Deep のレベルを指定でき、組織の全リポジトリを対象にする設定も追加されました。
  • claude ultrareview はワークスペースの信頼が必要になり、sed -i や危険な rm の扱いも変わりました。

自分の環境に当てはまる項目だけ、公式の変更履歴ページで原文を確認してください。スクリプトで自動実行している方は、まず claude ultrareview の信頼設定から見直すのがおすすめです。

参考・出典