Zapier MCPが1つのサーバーで複数のAIツールに対応|接続手順と注意点【2026年10月】
✔ 事実確認済み(2026-10-23):記事中の事実 19 件を出典の本文と照合しています。
Zapier(ザピアー)は2026年10月20日、Zapier MCPのサーバーに、複数のAIツールをまとめてつなげられると公式ブログで案内しました。仕事でClaude、ChatGPT、Cursorなどを使い分けている方や、チームのAI環境を整える担当の方に向けた記事です。何が変わったのか、接続の手順、モードによる違い、つまずきやすい点を順に整理します。
何が変わったのか
これまでは、AIツールごとにZapier MCPのサーバーを用意する必要がありました。公式ブログによると、今後は1つのサーバーに複数のAIツールをつなげられます。つないだツールは、そのサーバーにあるアプリ・アクション(アプリ上の操作)・スキルを共有します。
MCP(Model Context Protocol)は、AIツールが外部のアプリを呼び出すための共通の接続ルールです。Zapier MCPは、AIがZapier経由で多数のアプリを操作できるようにする仕組みです。公式ドキュメントでは、9,000以上のアプリと40,000以上のアクションに対応すると説明されています。
公式ブログが挙げる利点は、次の3つです。
| 共有されるもの | 内容 |
|---|---|
| 設定 | アプリを1回追加すれば、つないだすべてのツールがそのアクションを使えます。書いたスキルも、コピーせずに全ツールで使えます |
| 履歴 | すべてのツールの呼び出しが同じ履歴に残ります。確認するサーバーが1つで済みます |
| ルール | モードはサーバー単位で決まるため、つないだツール全員に同じモードが適用されます |
2つのモードの違い
Zapier MCPのサーバーには、2つのモードがあります。公式ドキュメントの説明は次のとおりです。
- エージェンティックモード(agentic mode): 会話の途中で、AIが必要なアクションを自分で探して追加します。
- マネージドモード(managed mode): 使えるアクションを、あらかじめ人が決めておきます。
マネージドモードでは、ツールごとに実行できるアクションを選べます。Slackのチャンネルのような項目を固定することもできます。アカウントやワークスペースに設定したアプリ・アクションの制限は、つないだすべてのツールに引き続き適用されます。
注意: スキルが使えるのは、エージェンティックモードだけです。マネージドモードのサーバーは、アプリとアクションは共有しますが、スキルは共有しません。
接続の手順
公式ブログに書かれている、ツールを追加する手順は次のとおりです。
- mcp.zapier.com を開き、共有したいサーバーを開きます。
- 「Clients」タブを開き、「Connect client」を選びます。
- 一覧から、つなぎたいAIツールを選びます。
- 画面に出るツールごとの設定手順に従います。すでに別のサーバーにつないでいる場合は「Swap client」を選びます。
つまずきやすい点は、次のとおりです。
- 1つのツールがつなげるサーバーは、同時に1つだけです。新しいサーバーに追加すると、古いサーバーから外れます。新しいサーバーのモードが適用されます。
- サーバーにクライアントを追加するには、そのサーバーのOwner(所有者)またはEditor(編集者)の権限が必要です。
- 公式ドキュメントによると、つなぐツールはStreamable HTTPという方式のMCPに対応している必要があります。SSEという方式には対応していません。
- 専用のアプリやスキルが必要なツールは、別のサーバーに分けておくよう公式ブログは案内しています。
すでにサーバーがある場合
作り直す必要はありません。公式ブログによると、残したいサーバーを1つ選び、他のツールをそのサーバーにつなぎます。古いサーバーは、削除するまで残ります。ツールバンドル(ツールの束)を使って、ツールを移すこともできます。スキルは、準備ができたときにコピーできます。接続トークンを使うツールの手順は、公式のセットアップガイドにまとめられています。
料金と利用量の注意点
公式ブログは、複数のクライアントをつなげるサーバーは、Zapierのすべてのプランに含まれると説明しています。一方、公式ドキュメントには、サーバーを他の人と共有するにはTeamまたはEnterpriseプランが必要で、どのプランでもツールバンドルは共有できるとあります。クライアントを追加する話と、サーバーを人と共有する話は別なので、混同しないようにしてください。
利用量については、ドキュメントに次の記載があります。ツールの呼び出しが成功すると、Zapierのプランのタスクを2つ消費します。失敗した呼び出しは数えません。詳細は、公式の利用状況のページで確認してください。
これらは2026年10月時点の公式情報です。プランの内容や消費量は変わることがあるため、契約前に公式サイトで最終確認をしてください。
どんな人に向いているか
出典から言えるのは、仕組みの違いまでです。使い心地や優劣は、この記事では評価していません。そのうえで、仕組みから次のような整理ができます。
- 複数のAIツールで同じアプリ操作を使いたい場合: 1つのサーバーにまとめると、設定が1か所で済みます。
- 操作の履歴を1か所で確認したい場合: 履歴が同じ場所に残るため、確認先が減ります。
- ツールごとに使えるアクションを絞りたい場合: マネージドモードで、ツールごとに実行できるアクションを選べます。
関連して、Claudeの業務向けの更新はClaude for Small Businessのワークフロー追加にまとめています。
よくある質問
Q. 複数のAIツールを、同時に1つのサーバーにつなげますか。
A. はい。公式ブログによると、Claude、ChatGPT、Cursorなどを1つのZapier MCPサーバーにつなげられます。
Q. 1つのツールを、2つのサーバーにつなげますか。
A. いいえ。1つのツールがつなげるサーバーは、同時に1つだけです。
Q. 既存のサーバーは作り直しが必要ですか。
A. 必要ありません。残すサーバーを1つ選び、他のツールをつなぎ直します。
Q. スキルはどのモードでも共有されますか。
A. いいえ。スキルが使えるのは、エージェンティックモードのサーバーだけです。
まとめ
- Zapier MCPは、1つのサーバーに複数のAIツールをつなげられるようになりました。アプリ・アクション・スキルと履歴を共有できます。
- スキルが使えるのはエージェンティックモードだけです。1つのツールがつなげるサーバーは、同時に1つだけです。
- 成功した呼び出しは、Zapierのプランのタスクを2つ消費します。
まずはmcp.zapier.comで自分のサーバーの「Clients」タブを開き、つなぎたいツールを確認してください。プランの条件は、公式サイトで最終確認をしてから進めると安心です。