Claude Code v2.1.301の変更点、無人リトライの待ち時間上限とモデル切替時の要約
✔ 事実確認済み(2026-10-16):記事中の事実 24 件を出典の本文と照合しています。
Claude Code の v2.1.301 が、2026年10月15日に公開されました。無人で動かすときの待ち時間の上限、モデルを切り替えるときの要約、計測データ(OpenTelemetry)の項目などが入っています。Claude Code を毎日使っている方や、チームで自動実行を運用している方に向けた記事です。この記事では、設定や使い方に関わる項目を選び、公式のリリースノートに沿って整理します。
今回のリリースの概要
リリースノートは、追加(Added)、変更(Changed)、改善(Improved)、修正(Fixed)に分かれています。公式の変更履歴ページでは、修正は37件とされています。VS Code 拡張、セルフホストのランナー、Windows 向けの項目も含まれますが、この記事では一部だけを扱います。全項目は公式のリリースノートで確認してください。
一つ前のリリースについては、v2.1.299・v2.1.300の変更点にまとめています。
この記事は 2026 年 10 月時点のリリースノートに基づきます。最新の内容は公式のリリースページで確認してください。
追加された機能
使い方や設定に直接関わる項目を、表にします。
| 項目 | リリースノートの内容 |
|---|---|
| 無人リトライの待ち時間上限 | 環境変数 CLAUDE_CODE_RETRY_WATCHDOG_MAX_USAGE_LIMIT_WAIT_MS を追加。無人のリトライモード(CLAUDE_CODE_RETRY_WATCHDOG)で、利用上限のリセットまでが長すぎるときは、待たずにリクエストを終える |
vim モードの % |
対応するかっこへ移動する。単独でも、d・c・y と組み合わせても使える |
| OpenTelemetry の項目 | tool_decision イベントに classifier_verdict と permission_mode を追加 |
| OpenTelemetry の分類名 | OTEL_LOG_TOOL_DETAILS=1 のとき、tool_decision イベントに classifier_category を追加。判定にあたった組み込みルールの名前が入る |
| claude-api スキル | OpenTelemetry のトレースについての案内を追加。ant CLI でトレースの送り先を設定する方法を含む |
無人リトライの待ち時間上限
Claude Code には、無人で動かすときのリトライモード(CLAUDE_CODE_RETRY_WATCHDOG)があります。今回、利用上限が戻る時刻が遠いときは、待ち続けずにそのリクエストを終える環境変数が加わりました。無人で動かしているときに、いつまでも待ち続けるのを避けたい方に関わる項目です。待ち時間の単位や既定値は、リリースノートには書かれていません。設定する前に、公式ドキュメントで確認してください。
vim モードの % 移動
vim モードで % が使えるようになりました。カーソルを対応するかっこへ移動します。d(削除)、c(変更)、y(コピー)と組み合わせて使うこともできます。
自動承認の判定を計測データで見分ける
tool_decision イベントに、classifier_verdict と permission_mode が加わりました。リリースノートによると、自動モード(auto mode)の分類器(classifier)による判断と、権限ルールによる判断を見分けるための項目です。さらに OTEL_LOG_TOOL_DETAILS=1 を設定すると、classifier_category も付きます。分類器が止めたときに、当てはまった組み込みルールの名前が分かります。
改善された点
| 項目 | リリースノートの内容 |
|---|---|
| モデルの切り替え | コンテキストウィンドウ(一度に扱える量)が小さいモデルへ切り替えるとき、会話が長すぎる場合は、切り替え前のモデルが先に要約する |
| 長時間のサブエージェント | 進み具合の表示を、毎回すべて処理し直さず、差分で更新するようにして描画を軽くした |
| アーティファクト | Claude が書くページで、固定ヘッダーの上の帯も塗られる。スクロールした文字が、モバイルアプリで帯に見えなくなる |
| mod(モッド) | VS Code・デスクトップ・モバイルアプリで、質問ダイアログの上に描く木構造が、Markdown と最大48行に対応。ターミナルは、これまでどおり12行の平文 |
モデル切り替え時の要約
小さいコンテキストのモデルへ切り替えるとき、会話が長すぎる場合は、切り替え前のモデルが先に会話を要約します。あわせて、修正の項目にも関連する記載があります。小さいコンテキストのモデルへ切り替えたときに、確認なしで利用クレジットが使われて要約される場合があった問題が直されました。
変更された点
mod(Claude Code の画面や動作を拡張する仕組み)を作っている方に関わる変更が2つあります。
- mod のフックの
.catchは、フックが例外を出したときか、時間切れのときだけ実行されます。フック自身の呼び出しの内側で起きたイベントは、そのフックを飛ばし、.catchも呼びません。 - mod の
$.env.setは、環境変数を設定または解除すると{}を返します。書き込まれなかったときは、理由を示す{ deny }を返します。
また、mod の Input に rows が加わりました。ターミナルで複数行の入力欄になり、Enter で送信し、Shift+Enter か、Enter の前のバックスラッシュで改行します。
主な修正
修正は多数あります。日常の使い方に近いものを選びます。
| 修正の内容 | リリースノートの記載 |
|---|---|
| Grep・Glob の失敗 | 検索プログラムが結果を返す前に失敗したとき、「一致なし」と報告していた。今は、検索に失敗したというエラーを返す |
| Read ツール | .xlsm、.parquet、.epub、.heic などのバイナリファイルを、テキストとして読んでいた問題を修正 |
| fable・best のエイリアス | 最新の Fable モデルが組織で使えないとき、Anthropic API でエラーになっていた。今は、一つ前の Fable モデルで1回だけやり直す |
| ログインの案内 | ディスクがいっぱいでログインを更新できないとき、「Please run /login」という誤解を招くエラーを出していた。今は、ディスクについて述べ、ファイルの削除を促す |
| 繰り返される圧縮 | 応答が別のモデル名を返す LLM ゲートウェイの先で、選んでいないモデルで会話が何度も圧縮されていた問題を修正 |
| スキル・コマンド | 引数の名前が非常に多い、または長いとき、呼び出しが数秒止まっていた。先頭の64個、各64文字までを埋めるようにした |
| 終了時のワークツリー | WorktreeCreate フックで作ったワークツリーに、未プッシュのコミットがあるかもしれないのに、確認なしで消していた問題を修正 |
VS Code 拡張の変更
VS Code 向けに、LaTeX 形式の数式を Claude の応答で描画できるようになりました。$$ で囲んだ式、複数行の \[ … \]、行内の $…$ と \(…\) が対象です。また、Pro と Max のプランでは、VS Code と JetBrains のパネルの利用上限のバナーに「Get more usage」のリンクが加わりました。
よくある質問
Q. 無人リトライの待ち時間上限は、いくつに設定すればよいですか。 A. リリースノートには、設定値の目安も、単位や既定値も書かれていません。公式ドキュメントを確認してください。
Q. 今回の更新で、既存の設定が動かなくなることはありますか。
A. 「Changed」に挙がっているのは、mod の .catch と $.env.set の2点です。mod を作っていない方は、影響を受けにくい項目です。mod を使っている方は、上の変更点を確認してください。
Q. 更新の内容は、どこで確認できますか。 A. GitHub のリリースページと、公式ドキュメントの変更履歴ページに、同じ内容が載っています。
まとめ
- 無人のリトライモードに、利用上限のリセットが遠いときは待たずに終える環境変数が加わりました。
- 小さいコンテキストのモデルへ切り替えるときは、切り替え前のモデルが先に会話を要約するようになりました。
- Grep・Glob の失敗が「一致なし」ではなくエラーとして返るなど、見落としやすい不具合が修正されました。
自動実行を運用している方は、公式のリリースノートで CLAUDE_CODE_RETRY_WATCHDOG_MAX_USAGE_LIMIT_WAIT_MS の項目を確認してから、設定を見直してください。