ツール比較・レビューGemini 公開 2026年10月1日 ・ 更新 2026年10月21日

Geminiの「スキル」とは?Gemsからの切り替え時期と使い方【2026年10月】

関連: スキル ・ Gems ・ Google Workspace ・ SKILL.md

✔ 事実確認済み(2026-10-21):記事中の事実 34 件を出典の本文と照合しています。

Googleは2026年9月30日、Geminiの新機能「スキル」を発表しました。スキルは、よく使う指示を保存して、何度でも呼び出せる機能です。今後は、これまでの「Gems(ジェムズ)」の代わりになります。2026年10月13日の公式更新でWorkspaceでの提供が延期されたため、最新の状況を反映しました。この記事は、Gemsを使っている方や、会社のGoogle Workspaceを管理している方に向けた内容です。スキルの使い方、提供時期、Gemsが使えなくなる日程を、公式発表に沿って整理します。

スキルとは何か

結論から言うと、スキルは「何度も使う指示を、一度だけ保存して使い回す仕組み」です。Workspace Updatesの記事は、これを「再利用できるカスタム指示」と説明しています。毎回同じ説明を打ち込まなくても、結果にすぐたどり着けるようにする機能です。

Googleは、使い道として次のような例を挙げています。

  • プレゼンテーションの準備
  • 自分の文章の書き方に合わせた文章づくり
  • ブレーンストーミング(アイデア出し)のための、複数の視点の生成

公式ブログは、スキルをGeminiのチャットで順次提供し、Google Workspaceのお客様にも提供するとしています。Workspaceでの時期は、後半の「いつから使えるか」で最新の状況を説明します。

Gemsとの違い

Gemsは、Geminiへの指示を目的に合わせて整える機能です。公式ブログは、スキルがGemsに置き換わる(replacing gems)と明記しています。

公式の発表によると、スキルには次の特徴があります。

項目 内容
使い方 プロンプトバーに「/スキル名」を入力して呼び出す
組み合わせ 複数のスキルを重ねて使える
形式 Markdownを使った公開の標準形式「SKILL.md」を使う

公式ブログには、スキルが「参照ファイル」にも対応したとあります。テキスト文書、PDF、画像などを、スキルに添えて使えます。

スキルは、GeminiアプリとWorkspaceで自動では同期されません。使いたい場所ごとに、別々に作る必要があるとされています。

スキルの作り方と呼び出し方

公式ブログによると、スキルは、すでにあるチャットから作れます。呼び出すときは、プロンプトバー(指示を入力する欄)に、半角のスラッシュ「/」とスキル名を入力します。

  1. うまくいったチャットを用意する
  2. そのチャットから、スキルを作る
  3. 次回からは、プロンプトバーに「/スキル名」を入力して呼び出す
  4. 必要なら、複数のスキルを重ねて使う

つまずきやすい点は、作る場所と使う場所です。上の注意のとおり、GeminiアプリとWorkspaceは自動では同期されません。Workspaceで使いたいスキルは、Workspace側で作ります。具体的な画面の操作は、公式発表からは確認できていません。実際に使うときは、公式のヘルプを見てください。

いつから使えるか

2026年10月13日のWorkspace Updatesの更新で、提供の予定が変わりました。この記事の初版(10月1日)では、Workspaceでの提供を10月5日〜12日(Rapid Release)、10月19日〜11月中旬(Scheduled Release)と書いていました。更新によると、Workspaceのスキルの提供は延期されています。

場所 最新の状況(2026年10月13日の更新)
Geminiアプリ 2026年10月13日から順次提供。完了は11月中旬の見込み
Workspaceのスキル 「Delayed until further notice」(追って連絡があるまで延期)

Googleは、Workspaceのスキルを安全で信頼できる形で提供するために準備を進めているとしています。新しい日程は、確定したら案内されます。Rapid ReleaseとScheduled Releaseは、Workspaceの提供方式の名前です。

Geminiアプリのスキルは、Google Workspaceのすべてのお客様と、個人のGoogleアカウントのユーザーが使えます。ロールアウト(順次提供)のため、お使いのアカウントに届く時期は前後することがあります。

Workspaceのスキルの対象エディション(契約の種類)は、次のとおりです。

  • Business Starter・Standard・Plus
  • Enterprise Starter・Standard・Plus
  • Google AI Pro for Education
  • AI Expanded Accessアドオン

自分の契約が対象かどうかは、Workspace Updatesの記事で確認してください。

年齢の条件は、2026年10月13日の更新では、Workspaceのスキルは18歳以上のみ、Geminiアプリのスキルはすべての年齢のユーザーが使えるようになる、とされています。

今後の追加機能と管理者が知っておくこと

同じ更新で、Googleは「今後数週間で」、Geminiアプリのスキルを共有する機能と、Googleドライブとの連携を追加する予定だと説明しています。開始するときは、別の記事で案内されます。

管理者の設定については、Geminiアプリのスキルには管理者のコントロールがありません。管理者のコントロールがあるのは、Workspaceのスキルです。

Gemsはいつ使えなくなるか

公式発表では、Gemsは段階的に終わります。ここが、この記事でいちばん確認してほしい点です。

対象 日程(公式の記載)
個人のアカウント 2026年11月(公式ブログ)
Workspaceの企業・団体・非営利団体 2027年3月(公式ブログ)。Workspace Updatesでは「早くても2027年3月1日」
Workspaceの教育機関 2027年6月(公式ブログ)。Workspace Updatesでは「早くても2027年6月1日」

また、Workspace Updatesの記事には、2026年11月17日にGemsがGeminiアプリの「設定」に移ると書かれています。

公式ブログは、Gemsが終わるときには、Gemsがスキルへ自動で移行されると説明しています。管理者向けヘルプによると、移行されたGemsは、作成者のスキル一覧に「非アクティブな下書き」として表示され、使ったり共有したりする前に、作成者が確認して有効にする必要があります。名前、説明、カスタム指示、アップロードした知識ファイルは引き継がれるとされています。

9月30日の発表の記事では、管理者は、ユーザーにスキルの作成を促し、Gemsの切り替えの重要な日付を、契約しているWorkspaceのライセンスの種類に応じて伝えることが勧められています。

よくある質問

Q. スキルは無料で使えますか。 A. 公式発表では、Google AIの各サブスクリプションで使えるとされています。無料で使えるかどうかは、今回の公式発表には明記されていません。公式ページで確認してください。

Q. 今あるGemsはすぐ使えなくなりますか。 A. すぐではありません。公式ブログの日程では、個人のアカウントで2026年11月、Workspaceの企業・団体・非営利団体で2027年3月、教育機関で2027年6月です。

Q. 今のGemsは、スキルに移されますか。 A. 公式ブログは、Gemsが終わるときにスキルへ自動で移行されると説明しています。

Q. 他のAIサービスでも、同じスキルを使えますか。 A. スキルはSKILL.mdという公開の標準形式を使うため、別の場所に持ち運びやすいとされています。ただし、どのサービスで使えるかは、今回の公式発表には書かれていません。

まとめ

  • Googleは2026年9月30日、Geminiの「スキル」を発表しました。よく使う指示を保存して、「/スキル名」で呼び出せます。
  • スキルはGemsに置き換わります。Gemsが終わる日程は、個人のアカウントが2026年11月、Workspaceの企業・団体が2027年3月、教育機関が2027年6月です。
  • Geminiアプリのスキルは2026年10月13日から順次提供され、完了は11月中旬の見込みです。Workspaceのスキルは、10月13日の更新で延期されました。

次の一歩として、Gemsを使っている方は、よく使うGemsの一覧を作り、スキルとして作り直す準備を始めてください。管理者の方は、公式のWorkspace Updatesの記事で、自社の契約が対象かどうかと、Workspaceのスキルの新しい日程を確認してください。なお、Geminiの新しいモデルについては、Gemini 4 Argonとは?発表内容・料金・提供範囲まとめも参考になります。

参考・出典