開発・技術Gemini 公開 2026年10月9日

Google Developer Knowledge API/MCPサーバーとは?使い方と接続方法まとめ

関連: Google ・ MCP ・ Developer Knowledge API ・ AIコーディング

✔ 事実確認済み(2026-10-09):記事中の事実 19 件を出典の本文と照合しています。

Googleは、公式の開発者向けドキュメントをAIが検索して読めるようにしました。名前は「Developer Knowledge API」と「MCPサーバー」です。この記事は、Claude Codeなどで開発していて、AIに最新の公式情報を参照させたい方に向けた解説です。何ができるのか、どんなツールがあるのか、有効化から接続までの流れを、2026年10月時点の公式情報で整理します。

Developer Knowledge APIとMCPサーバーの概要

Developer Knowledge APIは、Google公式の開発者向けドキュメントを、プログラムから検索・取得するための窓口です。公式ブログは、Google Cloud、Firebase、Android などの公式の情報源だと説明しています。AIエージェント、開発ツール(IDE)の拡張機能、自動化の処理で使うことを想定しています。

主な特徴は次のとおりです。

  • 意味での検索とキーワード検索ができる
  • ドキュメントをMarkdown形式で取得できる(Webページを機械的に読み取る方法の代わりになります)
  • 質問に対する回答を、ドキュメントを根拠にして作れる

MCP(Model Context Protocol)は、AIツールが外部のデータや機能につながるための共通の取り決めです。Developer Knowledge MCPサーバーを使うと、AIコーディングツールが公式ドキュメントを直接検索して取得できます。

公式の更新履歴(リリースノート)では、このAPIとMCPサーバーは2026年2月4日に公開プレビューとなり、2026年4月16日に一般提供(GA)になったと記録されています。

MCPサーバーの3つのツール

公式ドキュメントによると、MCPサーバーには次の3つのツールがあります。

ツール名 できること
search_documents Googleの開発者向けドキュメントを検索し、関連するページの抜粋と文書名を返す
get_documents search_documentsが返した文書名を使い、文書全体をMarkdownで取得する
answer_query Developer Knowledgeの資料をもとに、構造化された回答を作る

使い方の流れは、まず検索で候補を見つけ、必要なページだけ全文を取得する形です。質問だけで済ませたいときは、answer_queryで回答を作らせることもできます。

有効化と接続の手順

公式のMCPページの内容を、次の4段階に整理しました。

  1. Developer Knowledge APIを有効にします。Google Cloudコンソールで行うか、gcloud services enable developerknowledge.googleapis.com --project=PROJECT_ID を実行します。
  2. 使う認証方法に合わせて、認証情報(クレデンシャル)を作ります。
  3. 使っているAIツールのMCP設定にサーバーを追加し、ツールを再起動するかMCPサーバーを再読み込みします。
  4. 動作を確認します。テスト用の質問をして、AIが search_documents や answer_query を呼び出せば、接続できています。

接続先のアドレス(エンドポイント)は https://developerknowledge.googleapis.com/mcp です。

つまずきやすい点: 手順1でAPIを有効にしないと、接続できません。リリースノートには、2026年3月17日以降はAPIを有効にするとMCPサーバーも自動で有効になる、という記載があります。

認証と対応しているAIツール

認証には、主に次の方法があります。

  • APIキー: いちばん一般的な方法です。X-Goog-Api-Key というヘッダーにキーを入れ、HTTPSで送ります。
  • OAuthやADC(Google Cloudの標準的な認証): Google Antigravityのほか、OAuth 2.0のトークンが必要な企業向けの環境を想定しています。ほかのツールでは、有効期限が1時間の短期トークンを使えます。

公式ドキュメントが挙げている接続先の例は、次のとおりです。

AIツール 認証方法
Google Antigravity ADC(組み込み)またはAPIキー
Claude Code、Cursor、GitHub Copilot、Codex APIキー
そのほかのリモートMCPクライアント(JetBrains AI Assistant、Windsurf、Cline、Zed、Continue、Claude Desktopなど) APIキー、ADCのトークン、またはOAuth 2.0のクライアントID

APIキーは、他人に見られない場所に保管してください。設定ファイルをGitHubなどで公開しないよう注意が必要です。

周辺の機能(gcloud、エージェントスキル、クライアントライブラリ)

MCPサーバーのほかにも、同じ仕組みを使う方法が用意されています。

  • gcloudコマンド: gcloud developer-knowledge のコマンドは、2026年9月22日に一般提供(GA)になりました。対象は answer-query、documents describe、documents search-chunks です。
  • エージェントスキル: retrieving-developer-knowledge というスキルが、2026年9月25日に google/skills のリポジトリで公開されました。AIがツールを選び、MCPが使えないときはREST API(Webの標準的な呼び出し方)に切り替える手助けをします。
  • クライアントライブラリ: 2026年10月8日の記載で、C#・Go・Java・Node.js・PHP・Python・Rubyの各言語用が使えるようになったとされています。

また、リリースノートには、検索の対象(コーパス)が広がっていることも記録されています。たとえば、2026年10月1日に knowledge.workspace.google.com が追加されました。

注意点とよくある質問

料金や利用上限は、今回確認した公式ページには記載がありませんでした。使う前に、Google Cloudの公式ページで最新の条件を確認してください。

Q. Googleの製品を使っていなくても役に立ちますか。 A. 対象はGoogle公式の開発者向けドキュメントです。Firebase、Android、Google Cloudなどを使った開発で、AIに最新の公式情報を参照させたい場合に向いています。

Q. Claude Codeでも使えますか。 A. 公式のMCPページに、Claude CodeはAPIキーで接続できると書かれています。具体的な設定の書き方は、各ツールのMCP設定のドキュメントを確認してください。Claude Codeの最近の更新は、Claude Codeのフック機能の記事でも扱っています。

Q. 回答は必ず正しいですか。 A. 公式ドキュメントを根拠にする仕組みですが、AIの出力は誤ることがあります。重要な設定や実装は、取得された公式ページの内容を自分でも確認してください。

まとめ

  • Developer Knowledge APIとMCPサーバーは、Googleの公式開発者向けドキュメントをAIが検索・取得するための仕組みです。
  • MCPサーバーのツールは、search_documents、get_documents、answer_queryの3つです。
  • 利用するには、APIを有効にして認証情報を作り、AIツールのMCP設定にサーバーを追加します。
  • Claude Code、Cursor、GitHub Copilot、Codexなどは、APIキーで接続できます。

次の一歩として、公式のMCPページで手順を確認し、普段使っているAIツールに接続して、検索を1回試してみてください。料金や上限は、2026年10月時点の公式情報を必ず最終確認してください。

参考・出典