Claude Code v2.1.292・293の変更点:Agentのeffort指定とMCP接続の変更
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Claude Code の v2.1.292(2026年10月6日公開)と v2.1.293(同年10月7日公開)で、使い方に関わる追加と修正が入りました。Claude Code を日常的に使っている開発者や、チームで導入を担当している方に向けた記事です。リリースノートは項目が非常に多いため、この記事では普段の作業に関係しやすいものに絞り、公式の記載の範囲で整理します。
今回のリリースの全体像
2つのリリースは、どちらも「追加」「修正」「改善」「変更」が並ぶ形で、バグ修正が大半を占めます。まず、この記事で取り上げる項目を表にまとめます。
| バージョン | 種類 | 内容(要点) |
|---|---|---|
| v2.1.292 | 追加 | claude plugin install に --marketplace <source> を追加 |
| v2.1.292 | 追加 | Agent ツールに effort パラメータを追加 |
| v2.1.292 | 追加 | 環境変数 CLAUDE_CODE_OVERLOADED_RETRY_BASE_DELAY_MS を追加 |
| v2.1.292 | 変更 | ローカル(stdio)の MCP サーバー接続が、プロトコルのバージョン 2026-07-28 を既定で交渉 |
| v2.1.292 | 修正 | ネットワーク(UNC)パスのファイル読み取りが、許可確認を迂回する問題(Security) |
| v2.1.293 | 追加 | Claude Haiku 5.5 を追加 |
| v2.1.293 | 修正 | HTTP の MCP 接続でメモリが解放されない問題 |
| v2.1.293 | 修正 | /model の effort 操作で、意図せず Low が既定になりうる問題 |
表は、リリースノートの記載を短くまとめたものです。正確な表現は、各リリースのページで確認してください。
v2.1.292 の主な追加と変更
プラグインの導入が1コマンドで行える
リリースノートには、claude plugin install に --marketplace <source> が加わったと書かれています。マーケットプレイス(プラグインの配布元)が未登録なら追加し、そこからプラグインを導入する動きです。追加するときの方針チェックは、claude plugin marketplace add と同じだと説明されています。
この方針チェックを marketplace add と同じ条件で受ける、という点が要点です。
Agent ツールに effort を指定できる
Agent ツールに effort パラメータが追加されました。リリースノートの説明は、「Claude が、あなたが求めた effort のレベルでサブエージェントを動かす」というものです。サブエージェントとは、Claude が作業の一部を任せる別の実行単位のことです。effort の水準は、/model でも選べます。
どのレベルを指定できるかなど、細かい書式はリリースノートには書かれていません。使う前に、公式ドキュメントで確認してください。
過負荷(529)時の再試行の待ち時間を調整できる
環境変数 CLAUDE_CODE_OVERLOADED_RETRY_BASE_DELAY_MS が追加されました。過負荷を示す 529 のエラーでリクエストを再試行するとき、待ち時間の基準(バックオフの基準の長さ)を長くできます。
ローカル MCP サーバーの接続方式の変更
ローカル(stdio)の MCP サーバー接続は、プロトコルのバージョン 2026-07-28 を既定で交渉するようになりました。Bedrock、Vertex、Foundry を含む、すべての導入環境が対象です。従来の方式に戻したい場合は、MCP_PROTOCOL_NEGOTIATION=legacy で切り替えられます。
関連して、新しいプロトコル確認に対応していないローカルサーバーについても、改善が入っています。1回遅い接続があった後は、7日間その状態が記憶され、待たずに従来の方式で接続されます。
MCP サーバーを自作・運用している方は、接続が遅くなっていないかを確認すると安心です。
セキュリティに関する修正
v2.1.292 には、セキュリティ関連の修正がいくつかあります。その中で、リリースノートに「Security」と明記されているのは次の項目です。
- PreToolUse フックの承認と auto モードが、ネットワーク(UNC)パスからのファイル読み取りで、許可の確認を迂回してしまう問題を修正
ほかにも、サンドボックス内のコマンドが /ultrareview のアップロード用コピーを読めてしまう問題や、Windows の短い名前(8.3 形式)での rm -rf が判定されない問題などの修正が記載されています。該当しうる環境では、更新を検討してください。
使い勝手の改善
claude -pと SDK のセッション開始が速くなりました。最初のターンが、HTTP と SSE の MCP サーバーによるresources/listの応答を待たなくなったためです。- 長い箇条書きや番号付きの返信の表示が速くなりました。
- フックの出力に含まれる
<system-reminder>タグは、Claude に届く前にエスケープされます。 - 128文字を超える名前の MCP ツールがあると、すべてのリクエストが失敗する問題が直りました。そのツールは除外され、名前を示す MCP エラーが出ます。
v2.1.293 の主な追加と修正
Claude Haiku 5.5 を追加
v2.1.293 では、Claude Haiku 5.5(claude-haiku-5-5)が追加されました。リリースノートによると、Anthropic API の既定の Haiku モデルになっています。モデルの仕様や料金の詳細は、別の記事でまとめています。
関連記事: Claude Haiku 5.5の公開と料金、移行のポイント
MCP とメモリ、その他の修正
- HTTP の MCP 接続が、送ったリクエストを閉じるまで保持し続けるメモリリーク(メモリが解放されない不具合)を修正しました。
- コンテキストの圧縮(compaction)の前の最後の操作を、圧縮の後に「完了した」と扱ってしまい、終わった作業を取り消したりやり直したりすることがある問題を修正しました。
/modelの effort を左右キーで切り替えるとき、最高と最低の間で回り込んで、Low が意図せず既定として保存されうる問題を修正しました。- Bash ツールの
cat、head、tail、sed -n、grepでファイルを1つ見るとき、パス指定のルールや入れ子の CLAUDE.md が読み込まれない問題を修正しました。
動作が変わる項目
- claude.ai と同期したスキルの変更確認は、セッションを使っていない間、10分ごとから約40分ごとになりました。
- エージェントの一覧や MCP サーバーの並び順で、ASCII 以外の文字を含む名前が、ASCII の名前より後に並ぶようになりました。
- OpenTelemetry の
claude_code.at_mentionのログは、プロンプトを読むたびに、エージェントと MCP リソースそれぞれ最大100件までになりました。
また、v2.1.293 では、過去の変更を2つ取り消しています。1つは 2.1.281 の auto モードの拒否メッセージの変更、もう1つは 2.1.290 のクラウドセッションの起床に関する修正です。
更新するときの注意点
- 公式のリリースノートは英語で、設定の詳しい書き方までは載っていません。新しい設定を使う前に、公式ドキュメントで確認してください。
- 本記事は、記事公開時点のリリースノートの記載にもとづきます。のちに修正や取り消しが入ることもあります。実際、v2.1.293 は以前の変更を取り消しています。
- 同じ時期のフック関連の変更は、Claude Codeのフックに失敗時ブロック「onFailure: block」が追加で扱っています。
よくある質問
Q. MCP の接続方式を元に戻せますか。
A. リリースノートによると、MCP_PROTOCOL_NEGOTIATION=legacy を設定すると、新しい既定の交渉をやめられます。
Q. セキュリティ修正が入ったので、すぐ更新すべきですか。 A. 影響を受けるかどうかは、使い方や環境によります。リリースノートの該当項目を読み、自分の環境に当てはまるかを確認してから判断してください。
Q. Haiku 5.5 の料金はここで分かりますか。 A. v2.1.293 のリリースノートに、価格の記載があります。ただし、最新の料金は変わることがあります。公式の料金ページで確認してください。
まとめ
- v2.1.292 では、プラグインの導入オプション、Agent ツールの effort 指定、529 再試行の待ち時間の調整が追加されました。
- ローカル MCP サーバーの接続は、既定でプロトコルのバージョン 2026-07-28 を交渉する形に変わりました。
- v2.1.293 では Claude Haiku 5.5 が追加され、MCP のメモリリークや
/modelの effort 操作などが修正されました。
自分の環境のバージョンを確認し、気になる項目は各リリースのページで原文を読んでから、更新の判断をしてください。