Claude Haiku 5.5が登場、料金・仕様とHaiku 4.5から移行するときの注意点
✔ 事実確認済み(2026-10-07):記事中の事実 26 件を出典の本文と照合しています。
Anthropicは2026年10月7日に、新しいモデル「Claude Haiku 5.5」を公開しました。公式は、大量の処理や素早い応答が求められる作業向けに調整されたモデルだと説明しています。この記事は、Claude APIやClaude Codeを使っている開発担当の方や、Haiku 4.5からの切り替えを検討している方に向けた記事です。料金・仕様・提供終了の時期と、移行前に確認したい変更点を、公式情報をもとに整理します。
Claude Haiku 5.5の概要
Claude Haiku 5.5のモデルID(APIで指定する名前)は claude-haiku-5-5 です。公式のモデル一覧では、分類・抽出・振り分け(ルーティング)のような、大量で応答の速さが重要な作業向けと説明されています。
Claude Codeのリリース(v2.1.293)でも、Claude Haiku 5.5がAnthropic APIの標準のHaikuモデルになったと案内されています。
2026年10月8日時点で、公式ドキュメントに載っている主な仕様は次のとおりです。
| 項目 | Claude Haiku 5.5 |
|---|---|
| モデルID | claude-haiku-5-5 |
| 応答の速さ(公式の相対評価) | 最速 |
| コンテキストウィンドウ(一度に扱える量) | 1Mトークン |
| 最大出力 | 128Kトークン |
| 思考(考える量の調整) | アダプティブ(モデルが自分で判断) |
| 標準のエフォート | medium |
| 信頼できる知識のカットオフ | 2026年6月 |
| 提供終了 | 2027年10月7日より前には終了しない |
「応答の速さ」は、現行のラインナップの中での相対的な位置づけです。実際の速さは、入力と出力の長さや、思考の量によって変わります。
提供先は、Claude API、Amazon Bedrock、Claude Platform on AWS、Google Cloud、Microsoft Foundryと案内されています。
料金:入力の長さで単価が変わる
Claude Haiku 5.5の料金は、100,000トークンまでのプロンプトと、100,000トークンを超えるプロンプトで分かれています。1MTokは100万トークンのことです。
| 区分 | 入力 | 出力 |
|---|---|---|
| Haiku 5.5(100,000トークンまで) | $0.10 / MTok | $0.50 / MTok |
| Haiku 5.5(100,000トークン超) | $0.50 / MTok | $2.50 / MTok |
| Haiku 4.5(参考) | $1 / MTok | $5 / MTok |
バッチ処理(まとめて非同期で処理する方式)では、公式の料金表で次の金額が示されています。
| 区分 | バッチ入力 | バッチ出力 |
|---|---|---|
| Haiku 5.5(100,000トークンまで) | $0.05 / MTok | $0.25 / MTok |
| Haiku 5.5(100,000トークン超) | $0.25 / MTok | $1.25 / MTok |
公式は、1Mトークンの全体を標準の単価で使えるのはHaiku 5.5以外のモデルだと説明しています。Haiku 5.5だけは、長いプロンプトで単価が上がります。長い資料を丸ごと渡す使い方では、この違いに注意してください。
料金は2026年10月8日時点の公式表の内容です。変更されることがあるため、利用前に公式の料金ページで最新の内容を確認してください。
Haiku 4.5からの変更点
公式の「What’s new」では、Haiku 4.5からの変更が「新機能」「変更」「互換性を壊す変更(Breaking)」に分けて整理されています。
新しくなった点
- コンテキストウィンドウと最大出力が、Haiku 4.5の200Kと64Kから、1Mと128Kに広がりました。
- アダプティブ思考とエフォート(
effort)に対応しました。アダプティブ思考は、モデルが考える量を自分で決める仕組みです。 - ブラウザ操作のツール(browser use tool)が使えます。Claude APIとGoogle Cloudで利用できると案内されています。
同じ文章でもトークン数が増える
Haiku 5.5は、Claude 4.7以降のモデルと同じ新しいトークナイザー(文章をトークンに分ける仕組み)を使います。公式は、同じ文章がHaiku 4.5より約30%多いトークンになると説明しています。増え方は内容によって変わります。
このため、料金の単価が下がっていても、実際の費用は同じ割合では下がらない可能性があります。移行前に、プロンプトのトークン数を数え直し、max_tokens や費用の見積もりを見直すことが勧められています。
動かなくなる可能性のある変更
公式の変更一覧で「Breaking」とされているのは、次の項目です。
| 変更 | やること |
|---|---|
手動の拡張思考(budget_tokens)はエラーになる |
アダプティブ思考に置き換える |
temperature・top_p・top_k の初期値以外の指定はエラーになる |
これらの指定を外す |
| アシスタントの発言の先頭を埋める指定(プリフィル)はエラーになる | messages の最後をユーザーの発言にする |
| コンピューター操作は新しいツールセットが必要(Claude APIとGoogle Cloud) | computer_20250124 を computer_toolset_20260801 に置き換える |
| 以前のやりとりを変えると、思考ブロックが無効になる | 思考ブロックを送り返す場合は、会話を追記のみにする |
公式のリリースノートも、Haiku 4.5向けに書いたコードはHaiku 5.5で動かなくなる場合があると注意しています。
応答の読み方も変わる
アダプティブ思考は初期設定でオンです。そのため、リクエストで思考に触れていなくても、応答が thinking ブロックから始まることがあります。最初のブロックを答えだと決めて読んでいるコードは、ブロックの type を見て選ぶ形に直す必要があります。
また、思考の文章は初期設定では省略されます。要約された思考を受け取りたいときは、thinking.display を "summarized" にします。
思考のトークンも
max_tokensに含まれます。上限が小さいと、思考ブロックのあとで、文章が出る前に止まることがあります。
移行するときの確認手順
Haiku 4.5から切り替えるときは、公式の変更一覧にもとづいて、次の順で確認すると抜けを減らせます。
- 使っているコードで、
budget_tokens、temperature、top_p、top_k、プリフィルを指定していないか探し、あれば外します。 - 応答の読み取りが「最初のブロック=答え」になっていないか確認します。
- プロンプトのトークン数を数え直し、
max_tokensと費用の見積もりを見直します。 - 100,000トークンを超えるプロンプトを使う場合は、上の単価で費用を試算し直します。
- コンピューター操作を使っている場合は、ツールセットを新しいものに置き換えます。
Sonnetの移行についてまとめた記事もあります。モデルごとの料金や提供終了の見方は、Claude Sonnet 5.5の料金・仕様と移行時の注意点も参考にしてください。
よくある質問
Q. Claude Codeではどのモデルになりますか? A. Claude Codeのリリースノート(v2.1.293)では、Claude Haiku 5.5がAnthropic APIの標準のHaikuモデルになったと案内されています。ご利用の環境での具体的な切り替わり方は、リリースノートと設定画面で確認してください。
Q. 提供終了はいつですか? A. 公式のモデル一覧では、提供終了は2027年10月7日以降と記載されています。利用するサービスごとの扱いは、公式の提供終了ページ(Model deprecations)で確認してください。
Q. 長いプロンプトを使うと割高になりますか? A. 100,000トークンを超えるプロンプトでは、入力・出力ともに単価が上がります。上の料金表を見て、使い方に合わせて試算してください。
まとめ
- Claude Haiku 5.5(
claude-haiku-5-5)は2026年10月7日に公開され、1Mトークンのコンテキストと128Kトークンの最大出力に対応しています。 - 料金は、100,000トークンまでのプロンプトで入力$0.10/出力$0.50(MTokあたり)です。100,000トークンを超えると、入力$0.50/出力$2.50になります。
- Haiku 4.5からの移行では、手動の拡張思考、
temperatureなどの指定、プリフィルがエラーになります。同じ文章でもトークン数が約30%増える点も確認が必要です。
まずは、使っているコードにエラーになる指定がないかを確認してください。そのうえで、公式の移行ガイドと料金ページで最新の内容を見て、費用を試算し直しましょう。