開発・技術Claude 公開 2026年9月30日

Claude Sonnet 5.5が登場、料金・仕様とSonnet 5からの移行時の注意点

関連: Sonnet ・ Claude Code ・ API ・ 料金

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Anthropicは2026年9月28日に、新しいモデル「Claude Sonnet 5.5」を公開しました。Claude Codeのリリース(v2.1.284)では、これがAnthropic APIの標準のSonnetモデルになったと案内されています。この記事は、Claude APIやClaude Codeを使っている方や、Sonnet 5からの切り替えを検討している開発担当の方に向けた記事です。料金・仕様・提供終了の時期と、移行前に確認したい変更点を、公式情報をもとに整理します。

Claude Sonnet 5.5とは

Claude Sonnet 5.5は、公式ドキュメントで「速度と賢さのバランスがもっとも良いモデル」と説明されています。モデルID(APIでモデルを指定するときの名前)はclaude-sonnet-5-5です。公式のモデルページのリリース日は「2026年9月28日」です。

Claude Code v2.1.284のリリースノートには、次のように書かれています。

  • Claude Sonnet 5.5(claude-sonnet-5-5)を追加した。
  • Anthropic APIでは、これが標準のSonnetモデルになった。
  • コンテキストウィンドウ(一度に扱える文章量の上限)は1Mトークンである。
  • 料金は100万トークンあたり2ドル/10ドル、キャッシュ読み取りは0.20ドルである。

トークンとは、文章を区切って処理する単位のことです。1Mは100万のことで、コンテキストウィンドウは100万トークンです。

主な仕様と料金

公式のモデルページから、Sonnet 5.5の仕様をまとめました。料金は2026年9月時点の公式情報です。最新の金額は、必ず公式の料金ページで確認してください。

項目 Claude Sonnet 5.5
モデルID(Claude API) claude-sonnet-5-5
入力料金(100万トークンあたり) 2ドル
出力料金(100万トークンあたり) 10ドル
キャッシュ書き込み(5分) 2.50ドル
キャッシュ書き込み(1時間) 4ドル
キャッシュ読み取り 0.20ドル
Batch API 入力・出力とも50%割引
コンテキストウィンドウ 1Mトークン
最大出力 128Kトークン
思考(Thinking) Adaptive(モデルが考える量を自分で決める方式)
エフォートの既定値 high
知識のカットオフ(信頼できる範囲) 2026年6月
入力→出力 テキストと画像→テキスト
提供終了 2027年9月28日以降

エフォートとは、モデルが考える深さ・速さ・費用のバランスを決める設定です。Sonnet 5.5の既定値はhighです。Batch APIでは、ベータ用のヘッダー(output-300k-2026-03-24)を付けると、最大300Kトークンまで出力できると案内されています。

提供できるサービスは、Claude API、Amazon Bedrock、Google Cloud、Microsoft Foundry、Claude Platform on AWSです。モデルIDの書き方は、サービスごとに少し違います。Amazon Bedrockではanthropic.claude-sonnet-5-5と書きます。

他のClaudeモデルと比べる

Anthropicの公式ドキュメントの比較表から、現行の4モデルを並べました。2026年9月時点の情報です。

モデル 料金(入力/出力) 応答の速さ コンテキスト 最大出力 提供終了
Claude Fable 5.1 10ドル/50ドル 低速 1M 128K 2027年9月1日以降
Claude Opus 5.5 4ドル/20ドル 標準 1M 128K 2027年9月22日以降
Claude Sonnet 5.5 2ドル/10ドル 高速 1M 128K 2027年9月28日以降
Claude Haiku 4.5 1ドル/5ドル 最速 200K 64K 2026年10月15日以降

応答の速さは、公式が現行のラインナップ内で相対的に示したものです。実際の速さは、入力の長さ・出力の長さ・エフォートによって変わります。

公式ドキュメントは「迷ったら、多くの用途ではClaude Opus 5.5から試す」と案内しています。難しい推論や長時間のエージェント作業には、Fable 5.1を使うとされています。Opus 5.5については、Claude Opus 5.5が登場、Proプランの標準モデルに採用で解説しています。

Sonnet 5から移行するときの注意点

公式のモデルページによると、すでにClaude Sonnet 5で動いているコードには、5つの「破壊的変更(そのままだと動かなくなる可能性がある変更)」があります。詳しい書き方は、公式の移行ガイドで確認できます。

  1. between_toolsを指定すると、応答の前に行う思考(up-front thinking)をオフにできる。
  2. ツールの使用を強制する指定は、エラーを返す。
  3. 思考ブロックは、それを作ったモデルと会話に結びついている。
  4. Claude APIとGoogle Cloudでは、以前のコンピューター操作ツールcomputer_20251124は受け付けられない。
  5. アドバイザーツールは、Claude Opus 4.8・Opus 4.7・Sonnet 5をアドバイザーとして受け付けない。

もう1つ、リクエストは失敗しませんが、応答の形が変わる点があります。ツールを呼び出す合間のテキストが、thinkingブロックに入って返ってきます。その文章をユーザーに表示しているアプリは、ツールの合間に何も表示されなくなる場合があります。displayの値を設定してテキストが返るようにするか、between_toolsで最初の思考をオフにする必要があります。

本番のコードを切り替える前に、必ず公式の移行ガイドを確認してください。

そのほか、モデルページの「Good to know」には、次の項目があります。

  • Adaptive thinking(適応型の思考)は、既定でオンです。
  • temperature、top_p、top_kを既定値以外にすると、400エラーが返ります。
  • キャッシュできるプロンプトの最短の長さは、512トークンです。

Claude Codeの同じリリースで変わったこと

Claude Code v2.1.284のリリースノートには、Sonnet 5.5のほかにも変更が書かれています。ここでは、モデルの利用に関わりやすいものを挙げます。

  • 権限モードを設定していない場合、対話用のターミナルとVS Codeのセッションが、自動モード(auto mode)で始まるようになりました。すべてのプランとプロバイダーが対象です。permissions.defaultModeを設定していれば、そちらが優先されます。
  • 自動モードで作業フォルダーの外を読むときの確認に、「Yes, but ask again next time」という答えが加わりました。その1回だけ許可し、次からも確認を受けられます。
  • /effortに、スライダーを操作するキー割り当てが加わりました。Ultracodeは、/effortの中で独立した切り替えになりました。

リリースノートにはこのほかにも多くの修正が載っています。使っている機能に関わるものがないか、公式のリリースページで確認しましょう。

よくある質問

Q. Claude Sonnet 5.5の料金は、Opus 5.5より安いですか? A. はい。公式の比較表では、Sonnet 5.5が入力2ドル/出力10ドル(100万トークンあたり)、Opus 5.5が入力4ドル/出力20ドルです。

Q. 標準のSonnetモデルは、すべての環境でSonnet 5.5になりましたか? A. Claude Codeのリリースノートは、Anthropic APIでの標準のSonnetモデルになったと説明しています。Amazon Bedrockなど、ほかのサービスでの扱いは、公式ドキュメントの該当ページで確認してください。

Q. Sonnet 5.5はいつまで使えますか? A. 公式ドキュメントでは、提供終了は2027年9月28日以降とされています。サービスごとの違いは、公式の「Model deprecations」のページで確認してください。

Q. 画像を入力できますか? A. 公式のモデルページでは、入力は「テキストと画像」、出力は「テキスト」と案内されています。

まとめ

  • Claude Sonnet 5.5は2026年9月28日に公開され、Anthropic APIの標準のSonnetモデルになりました。
  • 料金は入力2ドル/出力10ドル(100万トークンあたり)、コンテキストは1M、最大出力は128Kトークンです。
  • Sonnet 5から移行するときは、ツール使用の強制やtemperatureの指定など、公式が挙げる5つの破壊的変更を確認する必要があります。

Claude APIでSonnet 5を使っている方は、まず公式の移行ガイドで、自分のコードに関わる変更がないか確認しましょう。そのあと、料金ページで最新の金額を見て、切り替えの計画を立ててください。

参考・出典