ツール比較・レビューNotion 公開 2026年10月14日

Notion 3.8の新機能:MCP連携の管理・列ごとの権限・ChatGPTプラン利用

関連: MCP ・ AIエージェント ・ 権限管理

✔ 事実確認済み(2026-10-13):記事中の事実 33 件を出典の本文と照合しています。

Notionは2026年10月13日、「Notion 3.8: Context for your agents」を公開しました。外部のAIエージェントとNotionをつなぐ仕組みと、データの見せ方を管理する機能が中心の更新です。Notionをチームで使い、AIの活用や管理を担当している方に向けた記事です。この記事では、主な変更点と、プランなどの条件を、公式のリリースノートとヘルプページの記載にもとづいて整理します。

Notion 3.8の全体像

公式リリースノートは、今回の更新を「データ、ツール、スキルをつないで、好きなエージェントやモデルで使えるようにする」ものとして紹介しています。リリースノートに載っている主な項目は、次のとおりです。

項目 内容(リリースノートの記載)
エージェント連携(MCP) MCP対応のエージェントが、Notionのワークスペースを読み、文書やタスク管理を更新できる
MCPの管理機能 管理者が、誰がどのAIツールを接続したかを確認し、個人単位で接続を取り消せる
ツール連携 Notion AgentとCustom Agentsが、接続したツールの情報を使って作業できる(150以上の接続)
Skills API Skillsを、ChatGPTやClaudeなどのエージェントと同期できる
バージョン履歴 ページとデータベースの変更履歴を見直し、元に戻せる
ChatGPTプランの利用 ChatGPT PlusまたはProのプランで、NotionのAI利用分をまかなえる
列の権限 データベースの列(プロパティ)ごとに、見られる人・編集できる人を決められる
同期データベース GitHub・Jira・Salesforceから作り直しを開始
AIモデル 7つの新モデルを追加
通知 Microsoft Teamsで、メンションやコメントなどを受け取れる

MCP(Model Context Protocol)は、AIエージェントが外部のツールやデータにつながるための共通の取り決めです。この記事では、全項目ではなく、運用に影響が大きい3点を詳しく見ます。

エージェント連携(MCP)と管理者向けの機能

リリースノートによると、MCPに対応していれば、どのエージェントでもNotionのワークスペースの情報を読み、文書やタスク管理を更新できます。例として、Claude、Muse、Grok、Dotの名前が挙がっています。接続の手順は、公式の「Set up an agent with Notion」のページで案内されています。

管理者向けには、次の機能が説明されています。

  • 誰が、どのAIツールを接続したか、最後にいつ使われたかを確認できる
  • 1人の接続だけを取り消せる(ほかの人の接続には影響しない)
  • 接続設定の画面が作り直され、カテゴリで探したり、使い方の例を見たりできる
  • 管理者は、Notionが確認済みのツールだけ、または自分で選んだツールだけを許可できる

また、Notion AgentとCustom Agentsは、接続したツールから情報を取り込んで作業できるとされています。リリースノートは、HubSpot(アカウントの概要)、Stripe(請求の詳細)、Cloudflare(障害の振り返り)などを例に挙げ、接続は150以上だと説明しています。

外部のAIにワークスペースの情報を読ませる場合は、誰が接続できるかを先に決めておくと安心です。管理者向けの機能の細かい設定は、公式の画面で確認してください。

列ごとの権限(Property access)

データベースの列ごとに、見られる人や編集できる人を分ける機能です。リリースノートには、使い方の例が2つあります。1つ目は、採用チームが応募者の情報を共有しながら、報酬の列は見せない使い方です。2つ目は、サポート用のエージェントが、制限された顧客情報を見ずにアカウントの背景を使う使い方です。

ヘルプページ「Property access」の記載を整理します。

項目 内容
対象プラン BusinessとEnterprise
設定できる人 データベースのフルアクセス権を持つ人
設定する場所 Webまたはデスクトップ(モバイルでは作成・変更できない)
設定の入口 元のデータベースのテーブルビューで、列のメニューから「Property access」を選ぶ
アクセスの種類 データベースの権限に従う/プロパティと値を編集できる/値だけ編集できる/プロパティと値を見られる/プロパティだけ見られる/アクセスなし

例外として、特定の人、グループ、人のプロパティ、エージェントごとに、別のアクセスを設定できます。保存する前に、指定した人から見える内容をプレビューで確認できると説明されています。

注意点も、ヘルプページに書かれています。

  • 権限を設定できる列は、最大20個まで
  • タイトル、ID、作成者、作成日時、最終更新者、最終更新日時などの列は、制限できない
  • ウィキのデータベースでは、列の権限を管理できない
  • 最初の設定の保存には、数分かかることがある
  • フルアクセス権を持つ人は、列の権限による制限を受けない
  • 列の権限は、その人がもともと開けないページを開けるようにするものではない

ChatGPTプランをNotionで使う

リリースノートによると、ChatGPT PlusまたはProを使っている人は、自分のプランをNotionにつなぎ、NotionでのAI利用分をまかなえます。上乗せの料金はないと説明されています。対象は、BusinessとEnterpriseのプランです。

ヘルプページ「Use your ChatGPT plan with Notion Agent」には、次の条件が書かれています。

  • ワークスペースがBusinessまたはEnterpriseのプランであること
  • ゲストではなく、ワークスペースのメンバーであること
  • 個人のChatGPT Plus、Pro、Goのいずれかのアカウントを持っていること
  • Notion Agentで使えること(Custom Agentsは対象外)
  • 接続は、ひとりひとりが自分のChatGPTアカウントで行うこと

なお、リリースノートはPlusとProを挙げていますが、ヘルプページにはGoも含まれています。対象の最新の範囲は、公式のヘルプページで確認してください。

使い方の違いは、次のとおりです。特定のGPTモデルを選ぶと、そのセッションではChatGPTのプランが使われます。「Auto」や、GPT以外のモデルを選ぶと、ワークスペースのAIクレジットが使われます。ChatGPTの利用上限に達すると、Notion Agentはクレジットへの切り替えを求めます。上限がリセットされると、自動でChatGPTのプランに戻ります。

ヘルプページには、会話はChatGPTの履歴やメモリには保存されず、接続は課金と利用量の割り当てのためだけに使われる、とも書かれています。管理者は、接続と切断の記録を監査ログで見られますが、利用量は見られません。

そのほかの変更

  • バージョン履歴: ページとデータベースの履歴が強化されました。編集箇所の強調、データベースの変更の詳細、編集者の表示があり、変更を見直して以前の版に戻せます。
  • 同期データベース: GitHub、Jira、Salesforceから作り直されました。より速く、安定し、同期ごとの状態を確認できると説明されています。ほかのデータベースと同じように、プロパティの追加、ビューの作成、自動化の実行ができます。
  • Skills: Skills APIで、ChatGPTやClaudeなどのエージェントとSkillsを同期できます。既存のSkillsは、MCP経由でエージェントに頼んでNotionに作り直せます。Skills自体は、Notion 3.7の解説記事で整理しています。
  • AIモデル: GPT-6.1 Sol、GPT-6 Luna、Opus 5.5、Sonnet 5.5を含む7つの新モデルが追加されました。各モデルの内容は、GPT-6.1 Solの解説やClaude Sonnet 5.5の解説をご覧ください。
  • Microsoft Teams: Notionのメンション、コメント、アクセスのリクエストをTeamsで受け取り、アプリを切り替えずに返信できます。

よくある質問

Q. 列の権限は、Freeプランでも使えますか。 A. ヘルプページでは、BusinessとEnterpriseのプランのみと説明されています。ほかのプランでの扱いは、公式ページで確認してください。

Q. ChatGPTのプランをつなぐと、追加料金がかかりますか。 A. リリースノートには、上乗せ(マークアップ)はないと書かれています。ChatGPT側の利用上限やプランの料金は、OpenAIの案内で確認してください。

Q. Custom Agentsでも、ChatGPTプランを使えますか。 A. ヘルプページによると、使えるのはNotion Agentで、Custom Agentsは対象外です。

Q. 管理者は、外部AIの接続を止められますか。 A. リリースノートでは、1人の接続だけを取り消せると説明されています。設定画面の場所は、リリースノートのリンクから確認できます。

まとめ

  • Notion 3.8は、MCPを通じて外部のAIエージェントとNotionをつなぐ機能と、その管理機能が中心の更新です。
  • 列ごとの権限は、BusinessとEnterpriseのプランで使え、最大20個の列に設定できます。
  • ChatGPTのプランをNotionで使う機能は、BusinessとEnterpriseのプランで、Notion Agentが対象です。Custom Agentsは対象外です。

この記事の内容は2026年10月13日時点の公式の記載にもとづきます。提供範囲やプランの条件は変わることがあるため、使う前にNotionの公式リリースノートとヘルプページで最新の内容を確認してください。

参考・出典